コスト削減を考えるとき、最初に浮上するのが物流部門だといわれています。
コストの代名詞のように扱われてきた物流ですが、配送を担当するドライバーは、
営業マンよりも顧客企業の担当者と顔を合わせる機会が多いというのも事実です。
実はこれが、物流を資源化するポイントとなるのです。
人は、企業の営業マンと会うときは「何かを売りつけられるかもしれない」と精神的に構えてしまうため、
両者間に信頼関係を築くのには長い時間がかかります。
一方、納品するために訪れるドライバーに対してはそうした心の構えがありません。
だからこそ、新商品やキャンペーン情報など、顧客にとっても有益な情報を伝えやすく、
パイプ役になりやすいという特徴があります。
コラボ・ジャパンが採用、育成する配送担当のドライバーは、営業マンが開拓した顧客を
しっかりとグリップしてつなぎとめ、関係を強化する営業を得意としているのが特徴です。
配送に「安全・確実・迅速・丁寧」という当たり前のことだけを求めるのは、もったいないことです。
物流部門は、しっかりと教育した優秀な人材を配置して「物流品質」を上げることで、
コストから資源へとシフトします。
▼国内貨物について
バブル崩壊後の長引く不況のなか、
企業にとって中核ではない業務を外部に委託する
アウトソーシングビジネスのマーケットは急成長しました。
コラボ・ジャパンの前身である「国内貨物」は、
物流に特化したアウトソーシング専門の会社として
さまざまな経験・実績を積んできました。
企業の物流部門の全体、または一部を請け負い、
適切な物流事業者を選択・マッチングするビジネスで成長を遂げたのです。
その経験のなかで私たちが感じたのは、
物流業務のあらゆる現場で
「人間の能力が無駄遣いされている」ということです。
どんな人材にも計り知れない能力が秘められています。
しかし、配送の現場でドライバーに求められるのは
モノを移動するという最低限のことだけ。
これでは、能力を発揮するチャンスに欠けるばかりでなく、
人材にとってはモチベーションをキープするのも容易ではありません。
働き手が仕事にやりがいや喜びを見出し、
人として、また職業人として、末永く成長していける仕組みを
つくらないことには、人材を使う企業にとっても
継続的な成長、発展を望むことが難しくなる日がくるのではないか。
私たちはこの危機感から導き出したコンセプトを
コラボ・ジャパンの事業の中心に据えています。
企業と人材、双方の「未来を拓く人事」を実現するために、
最も重要視しているのは「人づくり」。
私たちは、コストを削ることで生まれる競争力ではなく、
人を大切に育てることではじめて生まれる真の競争力を、
企業に提案・提供できる物流人事のエキスパートでありたいと思います。